そもそも口臭って?口臭の種類

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「口臭が気になるんだけど、どの病院に行けばいいのかしら?」

正解は、歯科です!
なぜ歯医者さんなのでしょうか? 原因が、口の中にあることが9割だからです。

そもそも口臭とは?

こんなデータがあります。

日本に暮らす外国人の約7割が「日本人の口臭にガッカリした経験がある」とのこと。

さらに「日本人にオーラルケア※用語集ページへを徹底してほしいか?」という質問には、24%が「非常にそう思う」、48%が「そう思う」と答え、合わせて7割が「日本人に口臭予防をしてほしい」と回答しています。
日本人同士の間でも、口臭が気になったことは一度や二度ではないと思います。
そんな口臭の原因の大半は「口の中」にあり、その多くは歯周病や舌苔※用語集ページへ(ぜったい)、放置された大きな虫歯によって引き起こされています。
細菌の中でも歯周病菌は「嫌気性菌」(空気がない方が増殖できる菌)で、空気の届かない歯周ポケットの奥深くが大好きです。
歯周病菌(嫌気性菌)が口腔内の様々なタンパク質(歯周病によってできる剥離粘膜上皮、食べカス、血球成分※用語集ページへ、細菌、舌苔など)を分解する際、
硫化ガスを発生させ、それが主な口臭の原因になります。
具体的には「硫化水素※用語集ページへ」や「メチルメルカプタン※用語集ページへ」「ジメチルサルファイド※用語集ページへ」というガスです。
「硫化水素」は腐った卵のようなにおいや温泉臭に似て、「メチルメルカプタン」は魚の臓物臭のようなにおいに似ています。
このように口臭の原因の8割が歯周病からであることから、口臭予防の第一歩はタンパク分解能を持つ歯周病菌や、分解されて口臭の原因になるタンパク質を増やさないことです。

口臭の種類

口臭は、生理的口臭と病的口臭に分かれます。

①生理的口臭

生活リズムや習慣、精神状態などによって起こる老若男女誰にでもある口臭です。
歯みがきやをしたり、食事や話をすることで弱まる口臭なので、あまり心配しなくいい口臭です。効果的なブレスケアを実践しましょう。
生理的口臭には以下のものがあります。

起床時口臭

口臭には「日内(ひない)変動」があるのです。

出典:『歯 ow to 口 臭予防 ~お口のケアで健やかな生活~』(8020推進財団冊子)より

朝起きた時が、最も強い口臭がすると言われます。なぜか?
寝ている間、唾液(だ液)が出ないからです。 唾液(だ液)の分泌が無いことで自浄性が失われ免疫機構が下がるため口の中の細菌が増え、口臭の主な原因である「揮発性硫黄化合物※用語集ページへ(VSC)」が作られることで発生します。また、寝ている間、口呼吸をしている人はさらに乾燥が強くなり口臭がきつくなります。
起床時口臭の対策は、ズバリ、歯ブラシの後、朝食をしっかりとることです。起きてすぐの歯ブラシで寝ている間に増えた細菌を一掃し、朝食をとることで唾液(だ液)の分泌が促進され、自浄作用と免疫機構が回復するため、一気に口臭が下がります。また、あとで述べますが朝食をとることで空腹時口臭も抑えられます。

空腹時口臭

空腹時に、自分で口のニオイが気になったことはありませんか?
実は、こんなカラクリがあるのです。
お腹が空く=炭水化物が入ってこないと、自分の体に蓄えている「脂肪」や「たんぱく質」を分解します。その際に、代謝産物として「ケトン体※用語集へ」が血液の中に入っていきます。
肺でガス交換をする時に、ケトン体の独特のにおいである「アセトン臭※用語集へ」を発するので口臭が強くなります。

加齢性口臭

以前は、加齢で唾液腺が萎縮して唾液分泌が減り、それが原因で口臭が強くなるという知見でしたが、最近、そういった要因ではなくドライマウスの原因は高齢者ゆえの「複合的な原因」だということがわかってきました。
歯が無くなって咀嚼力※用語集ページへが低下したり筋力が低下すること、また、口渇症状のある糖尿病やシェーグレン症候群などの疾患にかかっていたり、さらには高血圧、精神疾患などで処方される薬で口渇の副作用のあるものを過剰に飲んでいる人も少なくありません。また、ストレス社会もドライマウスを助長させているひとつの要因といえましょう。

疲労時・緊張時口臭

唾液(だ液)の分泌は、自律神経に支配されていて交感神経※用語集ページへ優位(緊張時、ストレス時、戦闘モード)になると唾液(だ液)分泌量は減り、また分泌される唾液(だ液)もネバネバしているため口の中が不快な状態になり口臭が強くなります。
逆に副交感神経優位(リラックス時)は唾液(だ液)分泌が多く、さらさら唾液(だ液)が分泌されるので口臭は下がります。

口呼吸による口臭

あなたは今、口で呼吸していますか?鼻で呼吸していますか?
口で呼吸をすると、乾燥するためせっかくの唾液(だ液)の免疫力や自浄性が低下し、その結果口臭がきつくなります。

ホルモンの変調による生理的口臭

女性特有で、妊娠時や月経時、更年期など、ホルモン(エストロゲン※用語集ページへ)バランスが変わるときに口臭が強くなります。
思春期に体臭が強くなるのと同じように、口臭が強くなります。

飲食物や嗜好品による口臭

「明日はデートだから、にんにくを食べるのをやめておこう」
誰しもそんな経験があると思います。 ニンニクなどのにおいの強い食べ物、タバコやアルコールの摂取によって発生する口臭が「飲食物や嗜好品による口臭」です。
これらによる口臭も、一時的なものですので治療の必要はありませんが、タバコは百害あって一利なし、歯周病や口臭を悪化させるばかりでなく、全身の健康を蝕みます。是非禁煙をお勧めします。禁煙外来の門をたたいいてみてください。

②病的(器質的・身体的)口臭

治療の対象となる口臭が「病的口臭」です。「病的口臭」の 90%以上は、口内の疾患が原因です。
「病的口臭」には下記の4つがあります。

歯科口腔の疾患

歯周病

病的口臭の原因として最も多い疾患です。
たんぱく質、具体的には歯周病の炎症によってできる粘膜の剥離上皮(はくりじょうひ) や、死滅した細菌や、残った食べかすを歯周病菌(嫌気性菌)が分解するときに、硫化ガス(硫化水素・メチル メルカプタン・ジメチルサルファイド)を発生させます。これが口臭の主な原因物質です。
さらに歯周病によってできる口臭の原因物質の硫化ガスはそのガス自体が、歯周組織を攻撃し歯周病をさらに進行させ悪いスパイラルになってしまいます。
口臭予防には定期的な歯石除去、バイオフィルム※用語集ページへの除去がとても有効です。
越谷市では、歯周病の検査を自己負担500円、もしくは無料で受けられます(記録票見本)。詳しくは市民健康科まで。

舌苔(ぜったい)

口臭の原因のほとんどが歯周病と舌苔によるもので、舌苔とは口の内の細胞が剥がれ落ちて舌の上に溜まり、白く腐敗した沈着物です。
舌苔の成分はプラークとほぼ同様で細菌、剥離上皮細胞、血球成分などのタンパク質を多量に含んでおり、これらが歯周病菌などの嫌気性菌により分解され口臭の原因となる硫化ガスを発生させます。
しかし舌苔の除去は間違った方法でやりすぎると逆効果になり、さらに口臭に悩まされる結果になりかねませんので注意が必要です。
歯科医師または歯科衛生士の指示に従って、正しい舌苔ケアをしていきましょう。

歯垢(プラーク)・歯石

細菌の集合体がプラークで、1グラムあたり10~100億個の歯周病菌が存在しています。それが固まったものが歯石です。これらが付着した歯周ポケット内は炎症が進みポケット内の上皮は剥離し、免疫成分を含む血球成分、浸出液などが増え口臭の原因物質のタンパク質が豊富になり、口臭が強くなります。
毎日のブラッシングと歯科医院での定期的なクリーニングを受けましょう。

ひどい虫歯

小さな虫歯が口臭の原因となることは稀ですが虫歯が進行し神経まで達すると、痛みだけでなく強烈な口臭が発生します。歯髄が死んで腐ったにおいです。

唾液(だ液)の減少

唾液(だ液)が減ると唾液の浄化作用が下がるため、細菌が増殖します。 食事をしたり喋ったりすることで改善されますが、他の疾患(ドライマウスのページをご参照ください)が原因の場合もあります。

その他

入れ歯の清掃不良や、急性壊疽性潰瘍性歯肉炎※用語集ページへ、口腔ガンなどの疾患は組織の壊死によって強い口臭が発生します。

耳鼻科の疾患

口臭を主訴として歯科医院を訪れる患者さんの中で、口臭が歯科以外の原因で耳鼻科系の疾患にある場合は全体の約10%を占め、副鼻腔炎によるアデノイドや、咽頭炎、上気道中咽頭癌などが原因の場合もあります。

全身疾患

呼吸器系疾患

気管支拡張症、肺ガン、肺結核、肺腫瘍などが原因の場合、アセトン臭がします。

耳鼻咽喉系

扁桃炎、咽頭膿瘍、咽頭ガン、副鼻腔炎・副鼻腔ガンなどが原因の場合、タンパク質のえそ臭(肉 の腐ったにおい)がします。

肝疾患

肝硬変や肝臓ガンが原因の口臭は、アンモニア臭がします。

腎機能の低下

腎不全など口臭は、ジルチルアミンやトリメチルアミン、アンモニア臭がします。

カンジダ感染

咽頭、気管支、肺がカンジダ※用語集ページへに感染すると、すえたような焦げたにおいを発生させます。

糖尿病

糖尿病が原因の口臭は、アセトン臭(リンゴの腐ったような甘酸っぱいにおい)が特徴です。

トリメチルアミン尿症

「魚臭症」とも呼ばれ、先天的な原因や肝機能の低下などの後天的な原因による病気で、魚の腐ったようなにおいがします。

心理的口臭

実際には、口臭がないにも拘わらず自分の口臭が他人に迷惑をかけているのではないかと思い悩む病態で「神経症性障害※用語集へ」と「精神病性障害※用語集へ」に分類されます。

比較的、軽度な神経症性障害の場合は、カウンセリングや認知行動療法などを行って解決する場合もありますが、より症状の重篤な精神病性障害の場合で社会生活にも支障をきたすような場合は、心療内科など他科との連携が必要です。

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